国産旧車・クラシックカー・ヴィンテージカー・ノスタルジックカーを愛する自動車博物館
Sepia Collection セピアコレクション
〒830-0063 福岡県久留米市荒木町荒木1457-3
TEL. 0943-31-1111 FAX. 0943-24-1400
歴史を物語る軽四輪車
昭和26年式 オートサンダル FS型 プロトタイプ
オートサンダル オートサンダル オートサンダル オートサンダル
運転席 エンジンと無段変速機
車両データ
型式:FS型(プロトタイプ)/エンジン:CE-30型 4サイクルSV/総排気量:348cc
1951年式/最高出力:5ps/2500rpm/変速機:フリクションドライブ式/駆動方式:MR
1951年に発売されたオートサンダルだが、これは貴重なプロトタイプ。おそらく現存するのは1台だけ。
プロトタイプとはいえ、非常に簡素な室内。ドア内張にはポケットが付いている。
ボディは職人による手造り。エンジンは右サイドのむきだしのキックで始動(写真右)。
エンジン後方の2枚のプーリーを直接こすり合わせることで駆動力とする。プーリー外側になるほどギア比は高くなる。
2016年11月20日に開催された『お台場旧車天国2016』に出展(写真左上)し、「オールドタイマー賞」を受賞した。
オートサンダル
昭和27年式 オートサンダル FN型 ロードスター・ロリー
オートサンダル オートサンダル オートサンダル オートサンダル
運転席 エンジン
車両データ
型式:FN型/エンジン:CE-30型 空冷4サイクルSV/総排気量:349cc
1952年式/最高出力:5ps/2500rpm/変速機:3速MT/駆動方式:RR
日本オートサンダル自動車(旧 中野自動車工業)製。ボディの保存状態はかなり良い。
発売当時の売り出し文句は「スクーター免許(軽自動車免許)で乗れる」。
リアに搭載のエンジンは旧三菱重工業系の中日本重工業製。ボディは職人による手造り。
ワイパーは手動式、方向指示器はアポロ工業製の矢羽式(写真右)。
トランクは前部(写真右)にあり、カタログ表記の積載量は200kg。
オートサンダル オートサンダル
昭和30年式 NJ号
NJ号 NJ号 NJ号 NJ号
運転席 エンジン
車両データ
型式:A型/エンジン:VA-1型 空冷90°V型2気筒 OHV/総排気量:358cc
1955年式/最高出力:12ps/4000rpm/変速機:4速MT/駆動方式:RR
日本軽自動車製。現存するNJ号で公道を走れるのはこの1台だけ。
発売当時の価格は30万円。ボディは職人による手造り。
エンジンなど、今もきちんと整備・メンテナンスを行い、公道を軽快に走る。
エンジンの始動はクランクハンドルやエンジンルーム内の始動装置などで行える。
方向指示器は矢羽式(写真右)。前部にトランク(写真右)がある。
昭和36年式 スバル360
スバル360 スバル360 スバル360 スバル360
運転席 エンジン
車両データ
型式:K111型/エンジン:EK32型 空冷2サイクル直列2気筒/総排気量:356cc
1961年式/最高出力:16ps/4500rpm/変速機:3速MT副変速/駆動方式:RR
フォルクスワーゲンの「カブト虫」の愛称に対し、「てんとう虫」の愛称で親しまれた軽乗用車。
1958年に初登場し、大人気車となった。流線型の曲面ボディは航空機の技術を活かして造られた。
四輪独立懸架のトレーリングアーム式サスペンション。のちに軽自動車の主流となった10インチタイヤを日本で初採用。
フロント部分にバッテリーやジャッキなどを装備している。サイドのガラスはスライド式。サイドのドアは前開き。
シフトレバーが2本ある副変速機(写真右)。エンジン始動はキーをオンにし、サイドのレバーを引いてセルを回す。
スバル360
昭和36年式 マツダ R360クーペ
R360クーペ R360クーペ R360クーペ R360クーペ
運転席 エンジン
車両データ
型式:KRBC型/エンジン:BC型 空冷4サイクルV型2気筒 OHV/総排気量:356cc
1961年式/最高出力:16ps/5300rpm/変速機:トルコン式AT/駆動方式:RR
スバル360と共にマイカーブームの火付け役となった軽乗用車で、この車はマイナーチェンジ後のタイプ。
マツダのマークがある純正ホイール。軽自動車初のトルクコンバーターを用いたオートマチックトランスミッション。
4人乗りで、後部座席にはフロントシートを折りたたみ前に倒して(写真右)乗車する。
リアエンジンで、前部のトランクにはバッテリーと燃料タンクなどを装備。
R360クーペ
昭和45年式 スバル360 ヤングSS
運転席 エンジン
車両データ
型式:K111型/エンジン:EK32型 空冷2サイクル直列2気筒/排気量:356cc
1970年式/最高出力:36ps/7000rpm/変速機:4速MT/駆動方式:RR
人気のスバル360のスポーツモデルとして1968年に登場。
エンジン部にソレックスSUタイプのツイン・キャブレターを搭載し、
タコメーターを装備するなどのスポーツ感あふれる仕様となっている。
ヤングSSの外観の特徴はヘッドライトのカバー(写真右)。
ドアは前開きで、フロントスペース(写真右)にはスペアタイヤも収納できる。
昭和45年式 ダイハツ フェローバギィ
運転席 エンジン
車両データ
型式:L37PB型/エンジン:ZL型 空冷2サイクル直列2気筒/排気量:356cc
1970年式/最高出力:26ps/5500rpm/変速機:4速MT/駆動方式:FR
1970年4月にダイハツから100台限定で販売された軽自動車のバギーカー。
軽量のFRPボディで、2人乗り(写真右)の仕様がスポーツ感をあふれさせている。
フロントウインドは前方に倒せ(写真右)、固定することができる。
シートの後部に荷物を置くスペースがあり、最大積載量は150kg。
ロールバーを標準装備し、幌を装着することもできるようになっている。
戦前型ダットサンボディのカスタムカー
運転席 エンジン
車両データ
エンジン:水冷4サイクル直列4気筒OHV/排気量:358cc
最高出力:20ps/7000rpm/変速機:4速MT/駆動方式:FR
個人的に興味を抱いた、70年代製と思われるカスタムカー。
福岡で保冷車架装業を営むマニアが自作したもので、ベースは2代目マツダB360。
そのフロアに木骨フレームを立ち上げて戦前型ダットサンボディを移植。
フロアパネル、サスペンション、エンジンなどもマツダB360のもの。
ベースのB360である6ナンバー(写真右)を取得した公認車である点も貴重。
オープン&スポーツ車
昭和34年式 ダットサン・スポーツ S211型
運転席 エンジン
車両データ
型式:S211型/エンジン:C型 水冷直列4気筒 OHV/総排気量:988cc
1959年式/最高出力:34ps/4400rpm/変速機:4速MT/駆動方式:FR
フェアレディの前身となる国産スポーツカーで、生産台数はわずか20台のみ。
ダットサン210系セダンのシャーシーとエンジン。はしご型フレームを流用。
流線型のボディはFRP(写真右)で、車両重量は810kg。
現存する2台の内の貴重な1台である。
当時のオープンカーでは珍しい4人乗り(写真右)で、純正の幌もある。
昭和34年式 オースチン・ヒーレー スプライト Mark I (イギリス車)
オースチン・ヒーレー オースチン・ヒーレー オースチン・ヒーレー オースチン・ヒーレー
運転席 エンジン
車両データ
エンジン:水冷直列4気筒 OHV/総排気量:948cc
1959年式/変速機:4速MT
イギリスのスポーツカーブランドであるオースチン・ヒーレー製の2人乗りオ-プンカー。
フロント部分の特徴的な外観から、イギリスでは 「The Flog Eyes(カエルの目)」、
アメリカでは 「Bug Eye(虫の目)」、日本では「カニ目」の愛称で呼ばれた。
フロントにあるエンジンは、前部のボディ全体を上に開く(写真右)と見れる。
通常は日本と同じ右ハンドルのイギリス車だが、この車は北米輸出モデルの左ハンドル。
オースチン・ヒーレー オースチン・ヒーレー
昭和41年式 マツダ ファミリア クーペ1000 初代MPA型
運転席 エンジン
車両データ
型式:MPA型/エンジン:PA型 水冷直列4気筒 SOHC/総排気量:985cc
1966年式/最高出力:68ps/変速機:4速MT/駆動方式:FR
1965年に登場した初代ファミリアのスポーツタイプのクーペ。
イタリアのベルトーネがデザインを手掛けたスタイルで、流麗さと野趣をあわせもつ。
ツインキャブレターを搭載したSOHCエンジン。
最高時速は145km、0~400mの加速が18.9秒の俊足を誇ったスポーツカー。
昭和43年式 ダットサン フェアレディ2000 SR311型
フェアレディ2000 フェアレディ2000 フェアレディ2000 フェアレディ2000
運転席 エンジン
車両データ
型式:SR311型/エンジン:U20型 水冷直列4気筒 SOHC/総排気量:1982cc
1968年式/最高出力:145ps/6000rpm/変速機:5速MT/駆動方式:FR
型式の「エスアール311」の愛称で親しまれたツーシーターのオープンカー。
「ダットサン」は日産自動車のブランド名で、海外では今もその名が親しまれている。
最高速度は205km/hで、国産初の時速200キロオーバーの車として登場。スピードメーターには240km/hまで表記。
純正でソレックスキャブを2基搭載する。シートはバケットタイプ。
レースでも活躍し、この後継車となったフェアレディZは絶大な人気を誇った。
フェアレディ2000
昭和44年式 ホンダ S800
ホンダS800 ホンダS800 ホンダS800 ホンダS800
運転席 エンジン
車両データ
型式:AS800M型/エンジン:AS800E型 水冷直列4気筒 DOHC/総排気量:791cc
1969年式/最高出力:70ps/8000rpm/変速機:4速MT/駆動方式:FR
S500、S600に続き、Sシリーズの第3弾として1966年に登場し「エスハチ」の愛称で親しまれた。
この車は最終型のM型で、ツーシーターのオープンカー。貴重な未再生原型車。
前輪ディスクブレーキやラック&ピニオン式ステアリングを装備。
最高速度は160kmで、2倍の排気量を持つクルマの最高速度に匹敵する高性能。
さまざまなレースで活躍しその性能を発揮し、世界各国で人気を博した。
ホンダS800
昭和47年式 マツダ コスモスポーツ 後期型
コスモスポーツ コスモスポーツ コスモスポーツ コスモスポーツ
運転席 エンジン
車両データ
型式:L10B型/エンジン:10A型ロータリーエンジン 水冷2ローター/排気量:982cc
1972年式/最高出力:128ps/7000rpm/変速機:5速MT/駆動方式:FR
世界初のロータリーエンジンを搭載し、画期的なスポーツカーとして登場した。最高速度は200km/h。
車名の「コスモ」は、イタリア語で「宇宙」を意味し、
エンブレムのデザイン(写真右)は、青い宇宙とロータリーエンジンを意味する。
全高は1165mmでかなり低く、ツーシーター。 フロントアンダーの空気導入口が後期型の特徴でもある。
コスモスポーツ
昭和61年式 トヨタ スプリンタートレノ AE86型 ノッチバッククーペ
運転席 エンジン
車両データ
型式:AE86型/エンジン:4A-G型 水冷直列4気筒DOHC/排気量:1587cc
1986年式/最高出力:130ps/6600rpm/変速機:5速MT/駆動方式:FR
4代目スプリンターのスポーツモデルの2ドアノッチバッククーペ。
共通車両型式のカローラレビンと共に「ハチロク」の愛称で親しまれ、
1600ccクラスでDOHCエンジン搭載のFR車として人気がある。
レビンとは異なるリトラクタブル式のヘッドライト(写真右)がトレノの特徴。
この車は未再生原型車で、スポイラーなども装着している。
セダン&ハードトップ
昭和35年式 トヨペット クラウン 初代RS型 デラックス
トヨペット・クラウン トヨペット・クラウン トヨペット・クラウン トヨペット・クラウン
運転席 エンジン
車両データ
型式:RS21型/エンジン:R型 水冷直列4気筒/総排気量:1453cc
1960年式/最高出力:62ps/4500rpm/変速機:コラム3速MT/駆動方式:FR
初代クラウンは日本の自動車製造技術を国際水準まで高めた本格的な国産車のひとつ。
「王冠」という意味の車名が示す通りのトヨタを代表する高級車で、「いつかはクラウン」という言葉が流行した。
サイドのドアは観音開き(写真右)。 スピードメーターはスライド式で120km/hまで表示する。
サスペンションは四輪独立懸架方式。
トヨペット・クラウン
昭和37年式 三菱500 A11型 スーパーデラックス
三菱500 三菱500 三菱500 三菱500
運転席 エンジン
車両データ
型式:A11型/エンジン:NE35A型 空冷4サイクル直列2気筒 OHV/総排気量:594cc
1962年式/最高出力:25ps/4800rpm/変速機:3速MT/駆動方式:RR
発売当初の総排気量は493ccで、最大出力は21馬力の4人乗りであったが、
車名はそのままで、5人乗り、総排気量は594cc、25馬力に変更となった。
短期間で製造中止となった車で、現存し公道を走れる車はとても希少価値がある。
サイドのドアは前開き。フロントグリルを開けると、スペアタイヤの収納スペース(写真右)がある。
三菱500
昭和39年式 日産 セドリック1900 初代後期型
セドリック1900 セドリック1900 セドリック1900 セドリック1900
運転席 エンジン
車両データ
型式:G31型/エンジン:H型 水冷直列4気筒/総排気量:1883cc
1964年式/最高出力:88ps/4800rpm/変速機:コラム4速MT/駆動方式:FR
1960年に日産初の一体構造車体を採用して登場した初代のセドリック。
1964年にマイナーチェンジされた後期型で、
フロントグリルやリアコンビネーションランプの形状が変更されている。
後部のサイドウインドにも三角窓(写真右)がある。
シートやドア内張りに新車時の透明ビニールがかけられている。
セドリック1900 セドリック1900
昭和41年式 マツダ ファミリア 初代SSA型 デラックス
運転席 エンジン
車両データ
型式:SSA-DX型/エンジン:SA型 水冷直列4気筒 OHV/総排気量:782cc
1966年式/最高出力:42ps/変速機:コラム4速MT/駆動方式:FR
1964年に登場した初代ファミリアの4ドアセダン。
イタリアのベルトーネがデザインを手掛けている。
ファミリアの車名はイタリア語の「家族」を意味しており、
家族が揃ってドライブへ行くという想いが込められて命名された。
フロントの運転座席はベンチシート。
昭和49年式 日産 グロリア2600GX 未登録新車
グロリア2600GX グロリア2600GX グロリア2600GX グロリア2600GX
   
車両データ
型式:KH230型/エンジン:H20型 水冷直列4気筒 OHV/総排気量:2565cc
1974年式/最高出力:140ps/5200rpm/変速機:4速MT/駆動方式:FR
4代目のグロリアで、日本初の4ドア・ハードトップ。
1973年のマイナーチェンジで排出ガス規制対策を施した後期型。
1974年7月10日に福岡日産プリンス久留米販売店より、未登録の状態で新車を購入。
その後、未登録のままガレージの中で保管。「完成検査終了証」有り。
発売当時の価格は187万円。フロントガラスには博多港の通関ステッカー(写真右)が今も残っている。
昭和50年式 日産 スカイライン2000GT GC110型「ケンメリ」4ドアセダン
スカイライン2000GT スカイライン2000GT スカイライン2000GT スカイライン2000GT
運転席 エンジン
車両データ
型式:GC110型/エンジン:L20型 水冷直列6気筒 OHC/総排気量:1998cc
1975年式/最高出力:115ps/5600rpm/変速機:4速MT/駆動方式:FR
4代目のスカイラインで、「ケンメリ」の愛称で親しまれ人気を博した車。
その愛称は、発売の広告キャンペーンに登場する男女の名での「ケンとメリーのスカイライン」からのもの。
4ドアセダンは、そのドア数から「ヨンメリ」と呼ばれることもあった。
博物館所蔵のこの車は、トランク(写真右)やマット下などの通常見えない部分の劣化や錆もほとんどなく、
極上のコンディションを保った状態で保管されていた車である。
スカイライン2000GT
三輪車
昭和12年式 ダイハツ号
ダイハツ号 ダイハツ号 ダイハツ号 ダイハツ号
運転席 エンジン
車両データ
型式:SA-6型/エンジン:GD670型 空冷4サイクル SV/総排気量:670cc
1937年式/全長 2795mm:全幅 1200mm:全高 1200mm/変速機:3速/駆動方式:MR
大阪の「大」と発動機製造の「発」を組み合わせた愛称「ダイハツ」を冠した小型三輪車。
自動車メーカーとなるダイハツの第一歩となり、
昭和5年からオート三輪の「ダイハツ号」の生産を開始した。
2人乗りで、運転席の右側に折りたたみの座席(写真右)を装備。
日本に現存する2台のうちの貴重な1台で、公道を走れるナンバーも付いている。
ダイハツ号 ダイハツ号
昭和34年式 マツダ オート三輪トラック 750kg積み GLTB型
マツダ・オート三輪 マツダ・オート三輪 マツダ・オート三輪 マツダ・オート三輪
運転席 エンジン
車両データ
型式:GLTB67型/エンジン:GL型 空冷4サイクル単気筒 OHV/総排気量:700cc
1959年式/最高出力:22ps/3700rpm/変速機:4速MT/駆動方式:MR/荷箱:6尺
初登場は1954年のマツダのオート三輪のトラック。
GLTB型は、750kg積みのGDZA型の外観を変えず、1956年にモデルチェンジした型式。
オートバイのようにエンジンをまたいで運転席に乗り、バーハンドルで操作する。
2人乗りで、運転席の左側に折りたたみの座席(写真右)を装備、つり革と肘掛もある。
この車は元は佐賀市の消防車で、フロントフェンダーに赤の塗装の跡が残っている。
マツダ・オート三輪 マツダ・オート三輪
昭和34年式 ダイハツ ミゼット 2人乗り DSAP型
ミゼット ミゼット ミゼット ミゼット
運転席 エンジン
車両データ
型式:DSAP型/エンジン:ZA型 空冷2サイクル単気筒/総排気量:249cc
1959年式/最高出力:10ps/変速機:3速MT/駆動方式:MR
車名の「ミゼット」は「ごく小型のもの」という意味。小型の商用車として登場し、大ヒットした。
ミゼットの2人乗り(写真右)はとても珍しく、日本には2台しか現存しないとも言われている。
この車はその貴重な1台で、公道も走れる。
オートバイを三輪車にしたといえるような座席とバーハンドルが特徴。ワイパーは電動式。
この車のナンバーは分類番号がない貴重なものである。
ミゼット
昭和36年式 メッサーシュミット (ドイツ車)
運転席 エンジン
車両データ
型式:KR200型/エンジン:空冷2サイクル単気筒/総排気量:191cc
1961年式/最高出力:10ps/5250rpm/変速機:4速MT/駆動方式:RR
ドイツの軍用機メーカーのメッサーシュミット社が生産したマイクロカー。
飛行機のコックピットを思わせるキャビンで、乗車時は上部に持ち上げて開く(写真右)。
座席は前後に二人乗りのタンデムシートである。
エンジンを逆回転させてバックするため、後進も前進と同じく4速となる。
昭和38年式 ダイハツ ミゼット MP5型
運転席 エンジン
車両データ
型式:MP5型/エンジン:ZD型 空冷2サイクル単気筒 /排気量:305cc
1963年式/最高出力:12ps/4500rpm/変速機:3速MT/駆動方式:MR
1959年登場した通称「丸ハンドルミゼット」のMP型。
1962年に登場したMP5型は、MP4型を基にフェンダー一体型フロントノーズの形状、
サイドベンチレーター、キャビン、室内、荷台などが改良された最終モデル。
ドアは前開き(写真右)で、荷台はMP4型よりも100mm延長されている。
ミゼットは長期にわたり愛された軽オート三輪である。
商用車
昭和36年式 コニー グッピー
コニーグッピー コニーグッピー コニーグッピー コニーグッピー
運転席 エンジン
車両データ
型式:AF8型/エンジン:AE82型 空冷2サイクル単気筒/総排気量:199cc
1961年式/最高出力:11ps/6000rpm/変速機:トルコン式/駆動方式:RR
愛知機械工業製。全国に7台しかない現在庫のうち3台が揃っている。どちらも実働状態。
ネーミングはあの熱帯魚のグッピーよりかりたという。
文字通りのプリティなスタイリング。 大人2人でもゆったり乗れるビッグスペースの室内空間。
コクピットはシンプルながら、その裏には斬新メカニズムをつめ込んでいた。ラック&ピニオン、ノークラッチ。
ドアは前開き(写真右)。荷台の大部にコンパクトに横たわるエンジンは、最高速度80km/hを叩きだした。
コニーグッピー
昭和36年式 くろがね ベビー
くろがねベビー くろがねベビー くろがねベビー くろがねベビー
運転席 エンジン
車両データ
型式:KB360型/エンジン:WE型 水冷4サイクル2気筒/総排気量:356cc
1961年式/最高出力:18ps/4500rpm/変速機:3速MT/駆動方式:RR
1961年に発売された画期的な軽トラック。キャリアーと呼ばれる平トラックはルーフとキャビンバスだった。
セパレートシートを備える運転席。ステアリンク中央に「Baby」のエンブレム。リアエンジンのため荷台が高くなる。
昭和37年式 マツダ B600   輸入車
運転席 エンジン
車両データ
型式:B600型/エンジン:強制空冷4サイクルV型2気筒OHV/排気量:577cc
1962年式/最高出力:20ps/4300rpm/変速機:3速MT/駆動方式:FR
ミャンマーから輸入された、ただ1台のB600。左ハンドル仕様で、未登録の新車である。
社会主義・軍事政権下ゆえ国大持ち出しが困難であったこの車の保存状態は、新車時のコンディション。
B600はミャンマーでは荷台(写真右)に人を乗せタクシー代わりに使用されていたということもあり、
標準のB600では3枚のリアサスのリーフスプリングが6枚となっている。
タイヤとホイールはミャンマー製で、国営ミャンマー重工企業のマークなどが表記されている。
昭和41年式 ホンダ T360
ホンダT360 ホンダT360 ホンダT360 ホンダT360
運転席 エンジン
車両データ
型式:AK250型/エンジン:AK250E型 水冷直列4気筒 DOHC/総排気量:354cc
1966年式/最高出力:30ps/8500rpm/変速機:コラム4速MT/駆動方式:MR
ホンダ初の四輪自動車で、創始者である本田宗一郎氏が手がけた車でもある。
ストップランプとウインカーが併用のシンプルなテールランプ。
前部にスペアタイヤを収納(写真右)。オプションの印鑑入れも装備している。
商用車でありながら、日本初のツインカムDOHCエンジンを搭載。この車は初期型で4連キャブ。
エンジンは座席の下に配置されている。4速マニュアルのコラムシフトはハンドルの右側。
ホンダT360
昭和45年式 ホンダ LN360 NⅡタイプ デラックス
運転席 エンジン
車両データ
型式:LN360型/エンジン:N360E型 空冷4サイクル2気筒OHC/排気量:354cc
1970年式/最高出力:31ps/7000rpm/変速機:4速MT/駆動方式:FF
1967年に登場し高性能な軽自動車として大人気となり、
「Nコロ」の愛称で親しまれたN360の3ドアライトバン仕様。
NⅡタイプのデラックスで、後部のドアは横開き(写真右)となっている。
N360の「N」は「Norimono(のりもの)」のNで、
「人が乗るためのもの」という意味が込められている。
緊急車両
昭和40年式 トヨペット コロナバン 救急車
コロナバン救急車
   
車両データ
型式:PT46V型/エンジン:2P型 水冷直列4気筒/総排気量:1198cc
1965年式/最高出力:55ps/5000rpm/変速機:コラム3速MT/駆動方式:FR
3代目コロナの前期型。その商用タイプのコロナバンをベースにした救急車。
活躍した当時の姿で保管されており、赤色灯やサイレン(写真右)なども装備している。
車内の後部に救助用の担架(写真右)も備えられた特殊車両。
運転席はベンチシートで、スピーカーで話すときのためのマイクなども装備。
昭和43年式 ダットサン キャブライト1150 消防車
キャブライト消防車 キャブライト消防車 キャブライト消防車 キャブライト消防車
運転席 エンジン
車両データ
型式:A221改/エンジン:D11型 水冷直列4気筒 OHV/総排気量:1138cc
1968年式/最高出力:53ps/5000rpm/変速機:コラム4速MT/駆動方式:FR
1964年3月にフルモデルチェンジとなった3代目のキャブライト。
この車は1966年にマイナーチェンジを受けたA221型がベースの消防車。
8人乗りで、後部に装備のポンプ(写真右)は昭和29年製のシバウラ消防ポンプ。
型式に「改」が表記された車検証と「緊急自動車届出確認書」を有し、
「玄海町消防団」の名称が現存しないため、活躍した当時の姿で公道を今も走れる。
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